前回は、のどの痛みについて解説しました。風邪を引いてのどが痛くなった後、次の症状としては、「咳」が出るケースが多いです。
咳には大きく分けると2種類あり、
・たんが出る咳(たんが出て、ゼェーゼェーする)
・から咳(乾燥した咳が出る。たんは出ない。連続して咳が出る)
以上の咳となります。
みなさんどちらかは経験したことがあると思います。どっちも辛いですよね。
この症状が出ると自然治癒はなかなか難しい為、お早めに対応ことをおすすめ致します。
今回は、エスエス製薬の製品を例題に上げて、咳止めの成分をみていきましょう!
1.エスエスブロン錠
ジヒドロコデインリン酸塩 | 30mg | せきの発生をおさえる。 |
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 | 50mg | せきをしずめ、たんの排出を促す。 |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 8mg | アレルギー性のせきをしずめる。 |
無水カフェイン | 90mg | 他の成分の働きをたすける。 |
このように複数の咳止めの成分が入っています。これは「から咳」症状の時に適しています。
この中でポイントなのが、ジヒドロコデインリン酸塩です。これはいろいろな鎮咳薬(咳を沈める)に入ってます。ただ飲んでもなかなか効かないこともあります。僕は合わない方です。
2.新エスエスブロン錠エース
L-カルボシステイン | 750mg | たんをうすめ、気道粘膜を正常化し、たんの排出を促す。 |
ジヒドロコデインリン酸塩 | 30mg | せきの発生をおさえる。 |
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 | 75mg | 気管支筋の緊張を和らげ、せきをしずめ、たんの排出を促します。 |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 12mg | アレルギー性のせきをしずめます。 |
これは先ほどの<エスエスブロン錠>の成分(無水カフェインを除く)+で、
L-カルボシステインが入っているので、「たんが絡む咳」に適してるといえます。
L-カルボシステインは、医療用(処方される薬)でもある、ムコダイン錠という薬のことです。去痰成分としては有名です。
もし、このような成分の薬でも全く効かないという方は、漢方薬をおすすめします。「麦門冬湯」という商品です。
これは「たんが出る咳、から咳」どちらの場合でも使えます。
★ポイント
市販薬の漢方薬は、医療用と同じ、満量処方タイプがあれば、
1/3量、2/3量といった少ない量のタイプがあります。メーカーによって様々です。
漢方薬は副作用が出にくいといわれてますが、もちろん出てしまう方もいるので、そのような方は少量タイプを服用いただければと思います。初めて飲む方や、若い方向けです。
満量を飲む方は、少量で効かない方、高齢の方向けとなります。
僕は若い方ですが、漢方薬に大変お世話になってます。初めて飲む方は、
臭い、苦い、まずいと思うかもしれませんが、慣れてくると意外とくせになります。(僕だけかもしれませんが笑)
みなさんが今出ている咳の状況、また薬を飲んでも効果が出にくい時は漢方薬と、飲む薬、成分を見て選んでいただけばと思います。
それでは今回は以上となります。
お大事に
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